ラン菌と共生したプロトコームの大きさ。
 無菌培養のプロトコームとは全然異なる。
 コケの下で一年以上密やかに生き続けていた。


 発芽したのは・・・オシボリの湿度を維持したからである。
 だから、SUGOI-ne栽培ではオシボリより乾燥させてはならない。
 成功の鍵はここにある。
 この湿度を維持するのは、最も困難なこと。
 宇井清太は約15年、旅行などしたことない。
 鉢に自然界の湿度を維持するのは、こういう努力が必要になる。
 鉢に地下水が流れていないからである。


 SUGOI-neにランが発芽する湿度の潅水が出来れば、
 どんなランでも無造作に作れるということ。
 温室に温度計、湿度計をおいているようでは、
 恐らくダメであろう。
 自分の体が温度計、湿度計になっているようでなければ・・・。

 SUGOI-ne2号ゴールド植えのエビネ鉢。
 エビネの株元に多数のカキランが芽生えていた。


 自生地再現というのは、こういうことである。
 小さな鉢内に大自然を再現するのは至難である。
 ランの場合はラン菌が生きる環境を先に再現しなければなら 
 ないからである。


 化学肥料を一度でも与えれば、
 この発芽を見ることは無かっただろう。
カキランの無菌播種法での発芽は困難で、近年まで成功例は無かった。
先年、山形県の村山農高で成功した。
しかし、それから開花株までの育成が大変で、5,6年を要する。
育成のコストの問題で、こういうランでは、商売、産業にはならない。
一部愛好家の範囲のランである。
切花、鉢物として流通しない植物の宿命である。
だから・・・いいの。
そういう愛好の仕方もあって、山堀が行われている。
ほとんど三年目の危機で絶種。
この程度の花なのに、なぜ人は掘るのか???
ラン科植物だからである。


無菌播種法で発芽に成功しても、それからの苗の育成が、なぜ大変なのか。
なぜ、山堀株がほとんど枯れてしまうのか。
答えは簡単である。
ラン菌のいない用土で植えるからである。
上の写真をみればカキランに限らず、ラン科植物の全てに当てはまることが理解出来よう。
誰も、ラン菌のこと研究してこなかったからである。
菌根植物であるという原理原則を無視したラン栽培が200年近く行われて来た。
山の草を肥料で作るという・・・暴挙????を不思議に思わないで行ってきた。

SUGOI-neにおけるカキランの発芽成功は、恐らく世界初の快挙であろう。
同じ菌で、多くのラン科植物が発芽するということ。
こういうことが、次々に実証される。
ランの進化を考える上で、貴重な実証例である。
分類学の一つの種のランには、特定のラン菌が共生するのではないということである。
ラン科植物というのは、ラン菌からみれば一つの植物に過ぎないとういうことかもしれない。
難発芽性ラン。
そういう分類の仕方は、安易に使ってはならないということかもしれない。
無菌播種法という技術では、そういうランが、人間の手に負えないランがあるというだけのことである。
マツタケの培養と同じことである。
それだけ、菌の世界は謎に満ちている、奥が深いということである。
現在の科学のレベルが、ランの全貌、菌の全貌を解明していないということである。
エビネ鉢の草取りをしていたら、数鉢にカキランが発芽しているのを発見した。
2年前にこの鉢のとなりにカキランの鉢を置いており、種子が出来てエビネ鉢に飛散したもの。
昨年はこの鉢で密かにプロトコームが生育していたのかもしれない。
予想もしていなかった。
ランの自生地で、誰もプロトコームを発見できない。
種子が空中に飛散する所まではカメラでも写せる。
しかし、この種子がどこかに落下し、ラン菌と運命的な出会いを行い、プロトコームになる姿は、
これまで誰も見ていない。
ラン菌と運命的な出会いをする種子は、確率から見て・・・・このラン菌とであった種子を見つけるのは、
ほとんど不可能に近い。
だから・・・・微速度カメラを設置出来ない。
まさか、エビネ鉢の中でカキランのプロトコームが生きていたとは、発見するまで想像も出来なかった。

 速報  世界初
  
   SUGOI-ne 2号ゴールド
       カキラン エビネ鉢で発芽成功  
    09年07月11日 土曜日 10:43:02
このカキランは・・・なぜ素直に生育したのか???
  それは2年前の11月に植え替えるときに・・・ナノ銀粒子溶液で殺菌したからである。
  この株は「道の駅」の売店で、軽石で植えられていたもの。
  山堀株を・・そういう植え方をすれば、ラン菌は直ぐに負け組みになり、
  ナンプ菌などの雑菌が鉢内にはびこっているようになる。
  山野草扱いの野生ランは全部こういう状態で販売されている。
  こういう鉢を買っても、ほぼ助かる見込みはない。

  こういう鉢をそのままSUGOI-neで植えても上手く行かない場合がある。
  ラン菌が雑菌に敗れて勝ち組みになれない場合である。
  こういうことが起こらないように、
  買ったら直ぐにナノ銀粒子溶液で雑菌を殺菌して水洗いしてSUGOI-neで植え込む。
  このようにすると、写真のように、自生地の姿と同じように健康な株になる。

 写真撮影  09年07月04日 土曜日
   非常に素直に生育開花。
    健康な自生地の葉色。
    SUGOI-ne2号ゴールド単用でも出来る。

 2009 5月20日 
   上の写真の芽が生長した写真。
   W芽で増殖した。
W芽が出て・・・・
 商売が成立つ。

 これからは、名品をSUGOI-ne栽培して、
 W芽を出して・・・・商売することである。
新芽
 W芽がでてきた
前年の枯れ茎
三年目の危機。
  これは夫婦の問題ばかりではない!
  野生ランを山から掘ってきて鉢に植える、庭に植えた時、
  この三年目の危機が訪れる。
  山から掘ってきて・・・どうにか翌年は育って、
  山の元気さはないが・・・どうにか花を開いてくれる。
  その翌年には・・・株も、葉も小さくなり花は咲いてくれない。
  その翌年・・・・ほとんどなくなる。

  つまり、山で蓄えた貯金が全部使い果した状態である。
  鉢、庭に植えた2年は、葉を伸ばしても、光合成を充分出来なかったから、
  赤字家計を・・・貯金を食いつぶして生きたのである。
  こうして、日本の山からクマガイソウもエビネもアツモリもカキランも姿を消した。

  なぜ、こういう園芸が流行った??
  なぜ、こういう栽培が行なわれて来た???
  野生ランを掘ってくるとき、必ず枯れ落ち葉を掻き分けて掘っている。
  だが、それを植える土は・・・・
  軽石、赤玉、鹿沼である!
  それに化学肥料。
  とんでもない栽培が行われた結果、三年目の危機を乗り越えられないで絶種。
  ランの愛好家というのはラン達の「おくりびと」だった。
  なぜ・・・こうなる???・
  自生地のラン菌による炭素循環がないからである。


  
宇井清太のカキラン栽培例
   
   1  ナノ銀ヘルパーA 30倍希釈液で30分処理。
      株内の雑菌を殺菌。
   2  SUGOI-ne2号ゴールド 30% (乾燥状態で15%)
      赤玉、軽石70%
   3 SUGOI-ne原液 1000倍 1月に一回与える。
   4 生油粕をラン菌のエサとして 5月、6月、7月与える。

 以上の方法で3年栽培、
 この結果、三年目にダブル芽が発生。
 ようやく増殖できる株になってきた。
 カキランが要求していたものは、ラン菌が枯れ落ち葉を分解して出来る糖だった。
 この糖がない状態では、エネルギー不足になる。
 ここにランが光合成のみで生き続けることが出来ない植物だということがでてくる。
 特に山から掘ってきて、別なコンポスト植えた時、この問題が出てくる。
 
 このことは、クマガイソウ、アツモリ、エビネ、その他の野生ランでも起こる。
 SUGOI-neの開発で、ようやく自生地における炭素循環が可能になった。

 ランの業者では、W芽が出ないことには商売にならない!
 これまでの栽培ではW芽は不可能であった。
 だから、商売しようとすれば、山から掘ってきて売らなければならなかった!
 それで、日本の山から野生ランの多くは姿を消した。
 SUGOI-neは、自生地を再生できる!
 ここらで、山どりを止めなければならない。
 
  
  
SUGOI-neによる
    カキランの栽培
        三年目の危機を乗り越える

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kouza sa61